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新人との「考え方の違い」を埋めて育てる「教育」とは

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本誌5月号では、「サロンで働いてもらうため」のエステティシャンの教育についてフォーカスしています。

多種多様な人材採用の形があるのもエステティック業界の特長のひとつ。入社後、さまざまな認識の違いが原因で辞めてしまう例も少なくありません。船井総合研究所でエステサロン業界に特化したコンサルタントとして活躍する楠本 文哉さんに、エステティックサロンの人材採用・教育におけるギャップについてうかがいました。

業界初心者・新卒組が抱きがちな「ギャップ」と向き合うために

 

 

―― 今、新人エステティシャンとの「意識・考え方の違い」に悩むサロンオーナーが増えていますが、原因はどのような点にあるのでしょうか。

 

楠本氏(以下敬称略) ここ数年、新卒・中途採用とも空前の「売り手市場」と言われています。そのため求職者の中には「応募すれば書類選考通過」「すぐに内定がもらえる」といった経験を重ねる人も多く、あまりその企業のことを深く調べずにとりあえず応募し、最終的に優良企業(レアキャラ)の内定(捕獲)をめざす、そんな『キャラクター捕獲型』の活動をする人が増えているのです。そのため、入社してから「こんなはずではなかった」「思っていたのと違う」という認識の違いが表面化するケースも少なくありません。

 

―― 採用側の問題はどういったところにあるのでしょう。

 

楠本 募集するサロン側も人材不足に悩むあまり、就労条件や福利厚生について、きちんと制度が整っていないにも関わらず記載してしまい、かえって新人スタッフとの摩擦を生むことも。採用難・売り手市場の時代だからこそ、より慎重に意思の疎通を図り、お互いを理解するように努めることが重要だといえますね。

 

―― こうしたギャップを埋めるためには、どのような対策を取ればよいのでしょうか。

 

楠本 やはりコミュニケーションのフォローも重要になってきます。内定後、入社までの間にできる限り内定者と密になり、サロンの雰囲気や理念を理解してもらうようにすると、入社初日の心構えも大きく変わってきます。今の若い方々はSNSでの交流も得意ですから、内定者と先輩エステティシャン、もしくは内定者同士をつないでコミュニケーションを取る場を設けるのも有効だと思います。実際にSNS上に内定者とのコミュニティをつくり、入社前のつながりを重視したことで、内定辞退率が大幅に改善したというケースも少なくありません。

 

 

仕事を覚えてもらうための GOODアプローチ

「できるまで教える」、「覚えるまでやって見せる」
近年、仕事や自分の働き方、将来像について「こうあるべき」という確固たる意志を持っている人も少ないといわれています。技術にしても接客にしてもやって見せることが大切。先輩の背中を見せる、という意味でもぜひ真似したいですね。

「気づきの機会を与える」
近年の新人エステティシャンは総じて冷静に自分を見つめ、足りない点や反省すべき点に気づく力が高い傾向にあります。だからこそ、自らの接客や施術の様子を撮影し・見直す「動画研修」も効果的。いまどきツールを上手に使って学習に役立てましょう!

「言ってはいけない」NGワード

「見て覚えなさい」「頭で考えて行動しなさい」
職人型のアプローチは不信感を生み、せっかくのやる気を削いでしまう結果につながることも。一緒に取り組む姿勢が重要です。まずは的確な指示ができているか、先輩やオーナーもチェックが必要!

 

お話をうかがった方

株式会社 船井総合研究所 楠本 文哉さん
船井総合研究所へ入社後、美容室・飲食業界のコンサルティングを経験後、現在はエステティックサロン業界のコンサルティングに携わる。もっとも得意とするテーマは、10万人商圏から100万人商圏まで、商圏ごとに最適なWEBを活用した集客提案。

 

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